この度弊社は、リチウムイオン電池リサイクル工場を新設し
ブラックマス製造能力を増強します
工場新設の理由
弊社では、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの充電式電池を低炭素プロセスによってリサイクルし、レアメタルの資源循環を確立しています。取扱量の増加に伴い、ブラックマス製造能力の増強、工場倉庫内の安全・作業効率の向上および取扱量の更なる増加を目的に、工場を新設します。本新設により、会社全体の敷地面積が約1.5倍に増加します。
新工場の概要
(1)名称 :VOLTA富士工場
(2)所在地 :静岡県富士市大野字大野北 55番地1、55番地2
(3)敷地面積 :3,282.48㎡
(4)工場延床面積:1,496.34㎡
(5)開設予定時期:2022年9月
(6)生産品目 :ブラックマス(ニッケル・コバルトの濃縮滓)、銅、アルミ、カーボン他
今後の展望(電池 to 電池のクローズドループ・リサイクルへのチャレンジ)
電池 to 電池のクローズドループの実現には、以下の3つの工程が必要です。
①ブラックマスを回収する前処理工程(放電・乾燥・破砕・選別等)
②回収されたブラックマスから高純度の金属(硫酸コバルト、硫酸ニッケル等)を抽出する製錬工程
③高純度の金属を電池活物質用原料へ加工する前駆体製造工程
VOLTAでは、2025年に湿式製錬工場を稼働、その後の前駆体製造を含めた電池のリサイクルシステムの構築を計画しています。リサイクル工程を一貫して担うことで、製造から廃棄、廃棄から製造までのトレーサビリティが確保され、動静脈一体となった電池 to 電池のクローズドループによるサーキュラーエコノミーの実現 が可能になります。
VOLTAは、今後急速に拡大するリチウムイオン電池市場に対して、この分野のサーキュラー エコノミー(電池 to 電池のクローズドループ)を強い思いで実現していきます。